尿漏れ悩み解決〜切迫性尿失禁の対処法part 2〜
こんにちは。
今回は、切迫性尿失禁(突然おしっこがいきたくなり、漏れてしまうこと)の治療の続きです。
前回は水の飲みすぎが尿の量自体を増やし、頻尿、尿漏れを悪くすると説明しました。
この続きで、
やはり尿量をむやみに増やさない、治療法です。
利尿作用とは?
利尿(りにょう)作用とは、おしっこを作る腎臓(じんぞう)に働きかけ、尿の産生を促す作用です。
利尿剤という薬、アルコール類、カフェインを含む飲み物には利尿作用があります。
カフェインを含む飲み物って?と思われた方!!
安心してください。ちゃんと下にまとめましたので。
- コーヒー
- コーラ
- ココア
- 玉露
- 煎茶
- 紅茶
- 番茶
- ほうじ茶
- 玄米茶
- ウーロン茶
ちなみに、麦茶やルイボスティーなどはカフェインが少ないようです
利尿剤を飲まれている方は、心臓や腎臓の悪くて内服されている場合は、残念ながら止めることは難しいかもしれません。
ただ、アルコールやカフェインであればある程度我慢はできるのでは?
特に、この切迫性尿失禁でお困りの方は、寝ている時のおしっこで困っているのではないでしょうか。
なので、夕飯後からのこのような飲み物の摂取は控えられた方がよいでしょう。
骨盤底筋体操とは?
さて、続いての行動療法として骨盤底筋体操を挙げたいと思います。
骨盤底筋については、下の絵をごらんください。
膀胱や子宮といった骨盤臓器は、骨盤底筋によって支えられています。
この運動にはなんと、
切迫性尿失禁に対して6-8割の効果があると言われています!!
鍛え方としては、『おならを我慢するとき」、あるいは『おしっこを最後に切るとき」に使う筋肉を定期的に力を入れては、緩めるといおう運動を繰り返します。
具体的に決まったやり方はありませんので、あなたのペースでやっていいただければと思います。
例えばのメニューを挙げるなら、
5秒締めて10秒休憩を1セットとし、30セットを1日3回(朝昼晩)と行う などです。
なお、この運動は、後日説明する腹圧性尿失禁(咳や運動などにより尿が漏れる)にも有効です。
膀胱訓練とは?
前立腺肥大症による尿漏れ対策として、膀胱訓練も有効とされます。
今あなたは、尿が近くて、突然おしっこがしたくなり、トイレまで間に合わないことでお困りなのでしょう。
そのような状況では、尿漏れを恐れるあまり早め早めにトイレに行くようになっていることが多いです。
そうすると、膀胱がおしっこで膨らむ機会が減るため、結果として膀胱の貯められる能力がさらに落ちてしまっているかもしれません。
そんなあなたに、この膀胱訓練は有効かもしれません。
方法はとにかくトイレに行きたくなってもおしっこをできるだけ堪える だけですが、
我慢の仕方にもポイントがあります!
- 急にトイレに行きたくなっても走ったりせず、立ち止まる。むしろ座ってみる
- 深呼吸してリラックスする
- 足をクロスする
- じゃがんで、足のかかとで尿道を圧迫する
などにより、尿意をコントロールすることができるかもしれません。
焦って動けば漏れやすくなりますし、トイレが目の前に現れると、視覚効果によりおしっこの反射が出るきっかけとなってしまうことがあります。
従って、できるだけおしっこに行きたい衝動が出た時は、
上記の方法でまず我慢し、尿意が治まってからトイレに行った方が、
結果的に尿漏れが無くなる可能性があります。
また膀胱訓練は、前回お話しした排尿日誌を参考にしながら行うとよいかもしれません。
例えば、
排尿日誌にて1時間おきにトイレに行っていることが分かれば、おしっこの間隔を2時間と目標設定し、それまでに行きたくなっても我慢する。
などです。
以上、①利尿作用のあるものの摂取を控える、②骨盤底筋運動、③膀胱訓練について今回はまとめてみました。
いずれも副作用も少なく自宅でできる治療法ですので、今日からでも試していただければと思います。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
薬物治療については「part3」でご紹介していますので、興味ある方はこちらへどうぞ
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